ジョーダン以降もジェームズらたくさんのスターが生まれているが、ジョーダン以上にシューズの世界で、収益面で成功したプレーヤーは皆無で、その存在感と実績は圧倒的の一言だ。
2019年の「Statista」によると、ジェームズ、デュラントがナイキとの契約で得ている収入はそれぞれ年間3,200万ドル(約47億円)、2,600万ドル(約38億円)でその差は歴然。これに次ぐのは日本でもファンが多いアンダーアーマーと契約するステフィン・カリーの年間2,000万ドル(約29億9,000万円)で、その次には2020年に不慮の事故で命を落としたコービー・ブライアントさんの年間1,600万ドル(約23億8,800万円)となっているが、どんなスーパースターをもってしても、ジョーダンの足元にも及ばないものとなっている。
では、そのジョーダンのシグネチャーシューズの中ではどのモデルが人気なのだろうか?
やはり気になるのは、1985年にデビューした「Air Jordan 1」。米雑誌「Esquire」によれば、ナイキは、当時64,99ドル(約9,500円)で発売したこのモデルについて、初年度に10万足の販売を想定していたようだが、実際は最初の6週間で150万足を出荷したとのこと。本人着用、サイン入りのこのモデルは過去にオークションで56万ドル(約8,300万円)で落札されており、その絶大な人気の高さがうかがえる。
しかし、最高落札額という話になると少し事情が違い、同じく「Statista」によれば、2023年には「Air Jordan 13 “‘The Last Dance” (1998)」がなんと220万ドル(約3億2,600万円)で落札。落札額第2位は「Air Jordan Retro “Kobe Pack”」で2020年に80万ドル(約1億1,900万円)、第3位が「Air Jordan 1 “Shattered Backboard”」で同じく2020年に61万5,000ドル(約8,900万円)で競り落とされている。