ただおかげで皇太子夫妻の方針通り、子どもは3人とも一日も学校を休まなかった。その代わり、病院スタッフや患者らの妨げにならないように、3人とも母を見舞うことは一度もなかったという。
「掟破りの常習犯」の声
だが、これだけでは収まらず、英国内ではさらに様々な意見が噴出している。「スペインに余計なことを言われるのは、病名を隠したからだ」「スペインはレティシア王妃の不倫問題を先に明らかにすべき」との意見もみられる。また、昨年1月発売したヘンリー王子の暴露本『スペア』は、スペイン国内の書店は発売日の指示を従わずに英国の5日前に販売した。そんなこともあって、「掟破りの常習犯だ」との声も出た。
一方で、「本人がプライバシ―を願うなら尊重すべき」「子どもに知らせるのはよくないとの判断ではないか」など皇太子妃に沿った意見もある。皇太子妃は英王室の人気を支えている。早く笑顔を見せてほしいと願う人は少なくない。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
※AERAオンライン限定記事