たとえば、次のような症状はないでしょうか?
・集中できない
・やる気が起きない
・すぐにイライラする
・もの忘れが多い
・寝つきが悪い
・寝ても疲れがとれない
これらの症状は、いわば「脳の筋肉痛」のようなもの。当てはまる人は体ではなく、脳が疲れている可能性が高いでしょう。
2つめの疲れは、「座りっぱなし」による疲れです。
肉体労働で毎日汗を流しているという人は別として、多くの人はデスクワークやパソコン作業などで、イスに座りっぱなしのことが多いと思います。
人体の筋肉のうち、7割を占めるのが脚の筋肉です。座りっぱなしだと脚を動かさないため、この脚の筋肉の血流が悪くなります。
血流が悪くなると、酸素や栄養が細胞のすみずみまで行き渡らなくなり、老廃物や疲労物質も処理できなくなります。そのため、疲れたという感覚を覚えるのです。
座りっぱなしがもたらす健康への悪影響は、近年、世界中の研究で明らかになっています。
オーストラリアの研究機関によると、座っている時間が1日4時間未満の人に比べ、8~11時間の人の死亡リスクは15パーセント、11時間以上だと40パーセントも増加するそうです。
また、糖尿病、高血圧、脳梗塞、心疾患、がん、さらにはうつ病、認知症など、さまざまな病気の引き金になるともいいます。