「逐一褒める」とは、どのレベルの小さなことなのかをご紹介しましょう。

 ・朝早めに起きられて「よくできた」

 ・掃除できて「素晴らしい」

 ・忘れずにゴミ出しできて「すごい」

 ・今日も無事に終えられて「よかった」

 書いてみると、かなりミクロですね……。でも、私の頭というか心の中は、いつもこんな感じの言葉が自動的にふわりふわりと思い浮かぶようになっています。

 最初こそ、「ふんぬ!」とわりと意識して、居心地悪い感じでやっていましたが、いまは息をするように普通になりました。

「どれもできて当然」と言えばそうなのですが、果たしてそうでしょうか。

 朝、早めに起きられないときもありますし、掃除できないときもあります。ゴミの日を忘れるときもありますし、計画通りに仕事が進まないときもあります。

 天災や病気や怪我のトラブルを考えれば、1日が無事に終わらないときだって、ないことはないでしょう。

 でも私たちは、知らず知らずのうちに「条件付け」をして、自信をつけたり褒めたりすることが多い気がします。

 ・“予定通りの時間に”起きられて「よくできた」

 ・“ちり一つなく”掃除できて「素晴らしい」

 ・“毎日”忘れずにゴミ出しできて「すごい」

 ・“予定外のことが一切なく”今日も無事に終えられて「よかった」

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自分の内側で「すごい」が成長