お笑い界の頂点に君臨していたダウンタウンの松本人志がしばらくテレビから姿を消す。年初に「性加害疑惑」を報じた「週刊文春」との裁判に注力するとして芸能活動の休止を発表したが、これまでは、収録済みの番組はそのまま放送されてきた。だが、2月からは本格的に“松本不在”の番組が始まることになる。当然、各番組に与える影響は大きく、1月28日には「まつもtoなかい」(フジテレビ系)の番組名が「だれかtoなかい」に変更となることが発表された。
松本は個人とコンビで計7本のレギュラー番組を抱え、「M-1グランプリ」「キングオブコント」「THE SECOND」など主要な賞レースでも審査員を務めている。1980年代後半に全国区の人気を獲得し、30年以上もテレビ界のど真ん中でずっと存在感を示し続けていた松本。バラエティー界の王様がテレビから姿を消すことで、どんな地殻変動が起こるのか。
お笑い番組を多数手がける放送作家はこう明かす。
「番組のフォーマットがきちんとしていれば、たとえ松本さんであっても代替は可能なんです。例えば『水曜日のダウンタウン』や『クレイジージャーニー』はVTRメインの番組なので、番組としてのダメージは少ない。『人志松本の酒のツマミになる話』や『ダウンタウンDX』は松本さんがしっかりオチをつける役割を担っていましたが、これらも吉本の後輩芸人たちでなんとでもなるでしょう」