「千葉県、市ともに財政的に余裕はなく予算捻出が難しい。来季からB1参入が濃厚なバスケットボールのアルティーリ千葉の本拠地問題も抱えており、ロッテだけを贔屓できない。行政への期待は難しいため、大口の出資企業が現れなければ現状維持が続きそう」(ロッテ担当記者)
かつてロッテは不人気球団だったが、「ライバルはすぐそこにある東京ディズニーランド」と宣言、大幅なファンサービスで観客動員を伸ばした。熱狂的な応援や演出、グッズ展開などのソフト面は充実したが、ハード面である本拠地球場には改善の余地は多い。
「バスケ・BリーグはNPBを参考にしつつアリーナ整備に注力している。プロスポーツはハード(=箱)とソフト(選手、サービス)の両輪で成り立つ。莫大な投資が必要だが新球場建設はどの球団も避けては通れない」(スポーツマーケティング関連会社関係者)
エスコンはアクセス面の問題などが指摘されたが、蓋を開けてみれば多くのファンが足を運んでいる。1度行けば快適性と魅力に惹かれリピーターになる人も多いという。ファンが求めるのはレベルの高い野球のみでなく、非日常を感じられる空間や雰囲気にもある。新球場建設にはクリアしなければならないことも多いが、日本に1つでも多く“夢のボールパーク”が生まれることを期待したい。