
忘れられない「屋久島」での流れ星
一方で振り回されることもあったという。
「台本通りにやってみて、面白くないと思ったら、パッとやめるんです。こちらとしては『え? じゃあどうするの?』って思うんですけど、『ま、とりあえず撮ってみよう』って撮影を再開したり。あとはOKを出した後でも、『待って、いいこと思いついた!』って言って、最初から撮り始めたりとかもありました(笑)。彼らと仕事をすると、すごく自由になっていく感覚がありました。だからかはわからないですけど、撮影が終わると大きな喪失感があって、それはいまだに埋まっていません」
最後に、瀧内さんにとって「人生で一番忘れられない一日」を聞いた。
「5年くらい前、7月7日に屋久島に行って、海中温泉に入ったんです。海の中に真っ裸で入るんですが、自然の中で裸になるってなかなかないですよね。そこに少し戸惑いを覚えているときに、流れ星がバーッて流れたんです。それもたくさん。織り姫と彦星が出会う日に流れ星を見ることができて感動しましたね。願い事ですか? してないです。なぜか『ありがとう』って言ってました(笑)」
(AERA dot.編集部・唐澤俊介)