ドラマ「大奥 Season2 幕末編」の楽屋での一枚(事務所提供)

■大河ドラマ出演に地元は大騒ぎに

 瀧内さんは23年を「活動の幅が広がった一年だった」と振り返る。

「今までは自主映画や、ミニシアターで公開されているような映画に参加することが多かったんです。でも、昨年は、NHKや民放のドラマアマゾンのCMなど、全国の皆さんに見ていただく作品が多くありました。活動の幅が広がったと思いました」

 そして今年は大河ドラマ光る君へ」に出演予定だ。出演が決まったときの心境をこう話す。

「本当にうれしかったです。お母さんもすっごく喜んでました。お父さんは『誰が出るんだ』ってとぼけてました。いやだから私だって、みたいな(笑)。そのくらい信じられなかったようです。近所の人たちから、お母さんにLINEがたくさん来たみたいで、『公美ちゃん帰って来るときにお祝いの横断幕作っとかないとね』って(笑)。本当に田舎なんですよ。『恥ずかしいからやめて』って伝えました(笑)。実際は、ありがたいですし、うれしいですけど。でも、帰ったとき『大河女優おめでとう』とかって本当に横断幕があったら面白いですよね」

 大河では藤原道長の妻、源明子を演じる。道長役の柄本佑さんとは、映画「火口のふたり」以来の共演だ。実は、「光る君へ」の脚本を務める大石静さんは「火口のふたり」を評価してくれていたのだという。

「大石さんとは『恋する母たち』(20年、TBS系)でご一緒させていただいたことがあって、そのときに『火口のふたり』がお好きというのを人づてに聞きました。恥ずかしいので直接はお伺いしてないですけど、それもあって起用に繋がったのかなと思ってます」

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