瀧内公美さん(撮影/写真映像部・東川哲也)

 昨年、「大奥 Season2 幕末編」(NHK)の阿部正弘役や、アマゾンプライムのCMで話題になった瀧内公美さん(34)。今年は1月からスタートしたNHK大河ドラマ光る君へ」の出演も控えており、人気女優への階段を着実に上がっている。【前編】では、女優になるきっかけとなった地元での出来事や下積み時代の苦労などを語ってくれた。【後編】では「活動の幅が広がった」という昨年の仕事や、「光る君へ」で夫婦役を演じる柄本佑さんとの関係、次なる目標などについて聞いた。

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※【前編】<アマゾンCMで話題の女優「瀧内公美」 デビュー半年で初主演も「食べていけなかった」下積み時代に考えていたこと>より続く

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「高倉健さんじゃないですけど、私、本当に不器用なんです(笑)。とにかく一作品一作品、全力で挑んでいます」

 これまで数多くの映画やドラマに出演してきた瀧内さんだが、一つ一つの作品に全身全霊で向き合うことでキャリアを重ねてきた。2017年公開の映画「彼女の人生は間違いじゃない」で、日本映画プロフェッショナル大賞新人女優賞、全国映連賞女優賞を受賞。さらに、19年の映画「火口のふたり」では、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞した。その演技力の高さは誰もが認めるところだ。

 一方、ドラマでも、「凪のお暇」(19年、TBS系)や「大豆田とわ子と三人の元夫」(21年、フジテレビ系)など、数々の話題作に出演し、本格派女優としてお茶の間にも認知されていく。

 そして昨年、「大奥 Season2 幕末編」で大きな注目を浴びた。

「私が演じた阿部正弘は、制作陣の皆さんから人気がある人物で、すごく話し合ったうえでオファーをくださったそうです。初めてお仕事をしたスタッフさんたちだったのですが、私を信頼してくださったことに感謝しています。作品にとって大切な役を任せてもらえたのはとても光栄なことです」

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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大河出演に父親は「誰が出るんだ?」