A子さんへのゆがんだ“嫉妬”も
一連の報道が出てすぐに、松本はXに「事実無根なので闘いまーす」と投稿し、吉本興業も「今後、法的措置を検討していく予定です」と当初から訴訟をにおわせていた。時間がたてば法廷で白黒がはっきりする可能性が高いにもかかわらず、なぜ見ず知らずの人が、この時点でA子さんを誹謗中傷するような投稿を続けるのか。
「人間には誰にでも邪悪な部分はあります。ただ、こうした下劣な思考は口にするのもはばかられますから、普通なら頭に浮かんでもそれで終わりです。ところがSNSは匿名性があり、相手に面と向かって言うわけではありませんから、投稿のハードルは格段に下がります。また、A子さんへのゆがんだ“嫉妬”も挙げられるでしょう。A子さんの『松本人志さんのような有名人とお酒を飲める女性』という側面をとらえ、それを自分の境遇と比べて嫉妬する人がいても不思議はないのです」(望月氏)
何度も繰り返される性被害者への個人攻撃は、いつになったら終わるのだろうか。
(井荻稔)