過去最高の総合3位に入った城西大は、5区区間新で大会MVPとなった山本唯翔(4年)に加え、1区3位の野村颯斗(4年)、4区5位の山中秀真(4年)、10区16位の中田侑希(4年)が卒業する。2区8位の斎藤将也(2年)、3区3位のヴィクター・キムタイ(2年)、6区13位の久保出雄太(3年)、7区5位の林晃耀(3年)、9区10位の平林樹(3年)らが残るが、やはり“山の妖精”が抜ける影響は非常に大きい。今後、8区17位の小田伊織(1年)が山本の後継者になれるか。さらに桜井優我(2年)、鈴木健真(2年)らメンバー外となった面々が成長できるかが重要となる。今回、山本の快走と復路の展開が3位という好結果に繋がったが、新チームでは再び“シード権確保”を現実的な目標としたところからのチーム作りになるだろう。
今回4位の東洋大は、4区2位だったエース・松山和希(4年)ら出走メンバー10人中4人が卒業する。新チームでは、2区6位と好走した梅崎蓮(3年)に、今回はメンバー外となった5000m元高校日本記録保持者の石田洸介(3年)が中心となる。まずは石田が復活することが条件にはなってくるが、3区6位の小林亮太(3年)、5区10位の緒方澪那斗(2年)、6区8位の西村真周(2年)、9区2位の吉田周(3年)、10区1位の岸本遼太郎(2年)らの好メンバーも残っている点は大きなプラス。この現メンバーに加えてスピードランナーの田中純(1年)ら新戦力が成長すれば、再び「5位以内」を狙える戦力は揃えられるはずだ。
今回5位に終わった国学院大は、伊地知賢造(4年)が卒業するが、2区を3位で走ったエースの平林清澄(3年)に加え、3本柱の一人でありながら今回は出走しなかった山本歩夢(3年)が残る。そこに3区4位の青木瑠郁(2年)、4区4位の辻原輝(1年)と好走して成長をアピールした2人に、今回は5区17位と苦しんだ上原琉翔(2年)が続き、復路でも6区10位の後村光星(1年)、7区7位の田中愛睦(1年)、8区6位の鎌田匠馬(2年)、9区7位の吉田蔵之介(1年)、10区10位の高山豪起(2年)と下級生がズラリと揃う。選手層を含めて戦力は充実しており、平林の存在も大きい。今年度は出雲4位、全日本3位からの箱根5位だったが、新チームでは駒澤大、青山学院大にさらに肉薄できる可能性を持つ。