糖質をほとんど含まず、食物繊維が豊富な、ほうれん草やキャベツなどの葉物野菜、海藻などが一口目におすすめです。懐石料理でも先付(前菜)で野菜の和え物やなますなどさっぱりした料理から始まり、ご飯は最後に供されますが、大変理にかなっていると言えます。

食べる時間を意識する

 深夜に食べると太りやすいということは、経験則として多くの人がご存じでしょう。人間の体には「日内変動」と呼ばれるリズムが備わっていて、胃腸などの働きも時間によって変化することがわかっています。大きく、次のように分けて考えるとわかりやすいでしょう。

・午前4時~正午   =「排泄」の時間

・正午~午後8時   =「消化」の時間

・午後8時~午前4時 =「吸収」の時間

 この1日のリズムに合わせて、「朝は軽く、昼しっかり、夜は軽く」食べるのが理想です。午前中は排泄が主で、体は食べものを消化する準備がまだ整っていません。ここでたくさん食べてしまうと排泄に向けられるエネルギーが消化に回ってしまい、胃腸の負担が大きくなります。朝、起きたらまず排泄を終え、それから軽い朝食を摂るのがよいでしょう。朝食は炭水化物をメインにたんぱく質を少量摂ります。

 午後は消化能力が最も高くなる、いわば「やせる時間帯」ですから、しっかりエネルギーを補給する必要があります。昼食は逆にたんぱく質をメインに脂質・炭水化物・食物繊維が加わるようにします。

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