「『恥を知れ』はすっかり知れ渡りました。実は市議会で本気で怒ったことは一度もありません。劇場型と指摘されるような発言は、数日前から考えています。そして、起承転結となるように計算して話しています。恥を知れのときも、その前段で『これこそ議会軽視の最たる例です』と前振りし、最後は『どうか恥だと思ってください』と締めました」
回りくどい言い方はせず、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いでズバズバとベテラン議員に切り込む様子は、ユーチューブ視聴者の比較的若い世代にとってもわかりやすく、すっきりするのか、コメント欄には好意的な声が多く並ぶ。
今、国政では自民党安倍派のパーティー券キックバック事件で「政治再建」が求められている状況もあってか、ライブ配信では「国政に出ないのか」との質問も出ている。
来年8月で任期満了→2期目は?
その点について石丸市長は、
「ないです。誘いもないです。私に声をかけたら、すぐにSNSとかで言っちゃうから警戒されているのかな。国政となればどこかの政党に入ることになる。今の自民党、公明党とは一緒に仕事するのはしんどい。野党も維新がちょっと頑張っているくらいでしょう。国政は一人では何もできないけど地方政治はそこが違います。自分で種をまいて芽が出て、ちいさい畑でも育てていく。今はそういう思いです」
では、来年8月で4年の任期が満了となる。2期目はどうなのか。
「政治再建の公約は成果がでてきた。残り2つの公約は都市開発と産業創出。これをやるには10年、20年、それこそ5期もやらないといけない。うーん、どうかなと。いずれにしても、来年8月ですから1カ月前には決断するつもりです」
「石丸劇場」はまだ続きそうだ。
(AERA dot.編集部・今西憲之)