DF200形-1号機 DF200形は1992年の登場。写真は、JR北海道石北線の生田原-西留辺蘂(にしるべしべ)間。朝方、吹雪の中、北旭川から北見に戻る途中(写真:小倉沙耶さん提供)
DD51形 東日本大震災後の2011年4月15日、JR磐越西線の磐梯山の急勾配を上り、被災地に燃料を運ぶDD51重連の臨時石油列車

 そして、検査や部品を交換したりしながら40年を超えても、まだまだ現役で走っている。そんな耐久性も魅力だという。

 他にも、札幌-福岡を日本海縦貫線経由で2日かけて走る貨物列車もあるなど「驚異の長距離輸送力」。各企業私有のコンテナには社名やイラストが施されており「多彩なコンテナ」にもひかれる。

「『運行形態』も魅力です。貨物は出発駅から到着駅までの間、何度か積み下ろしや編成の組み替えがあり、1本の列車には様々な人や企業が携わるので、そこに従事する人員や企業をどれだけにするか決めていかなければいけません。複雑な段取りのもと、正確で安全に運行する素晴らしさがあります」(同)

モーダルシフト後押し

 そんな、と~ちゃんさんの今イチ推しは、「専用貨物列車」だ。運送会社やメーカーが走らせる専用列車のこと。

 日本石油輸送が所有する「石油製品専用列車」はじめ、トヨタ自動車の「トヨタロングパスエクスプレス」、佐川急便の「スーパーレールカーゴ」、福山通運の「福山レールエクスプレス」など、愛称がついたものも多い。

「専用貨物列車が増えれば、絵になる写真が増え、輸送手段をトラックから鉄道に切り替える『モーダルシフト』も後押しするので、二酸化炭素の排出量も減ります」(同)

(編集部・野村昌二)

AERA 2023年12月25日号より抜粋

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