今シーズン渡部は6本塁打、五十幡は44安打、17盗塁とともに自己最高となる成績を残したものの、ともに怪我もあって1年間を通じて一軍の戦力となることはできていない。日本ハムは先日外野手のスティーブンソンの獲得を発表し、西武も内野の大砲であるアギラを調査中という報道が出ていることからも、定位置獲得は簡単な状況ではないが、ポテンシャルの高さとチームの将来を考えるとそろそろレギュラーに定着してもらわないと困る選手と言える。来季こそは1年戦えるコンディションを整え、シーズンを通しての活躍を見せてくれることを期待したい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。