■コスパの悪かった選手ワースト5
1位:ガルビス(ソフトバンク・推定年俸3億5000万円)
19試合5安打0本塁打1打点0盗塁 打率.152
2位:デスパイネ(ソフトバンク・推定年俸1億8000万円)
20試合3安打0本塁打0打点0盗塁 打率.071
3位:アストゥディーヨ(ソフトバンク・推定年俸1億8000万円)
20試合6安打1本塁打3打点0盗塁 打率.136
4位:石川歩(ロッテ・推定年俸1億5000万円)
一軍出場なし
5位:ギッテンス(楽天・推定年俸1億円)
一軍出場なし
一方でコスパの悪かった選手は5人中4人が外国人選手、中でも1位から3位が揃ってソフトバンク勢を選んだ。1位のガルビスはメジャー通算966安打を誇り、大きな期待を受けて昨年来日したが、2年連続でほとんど戦力になることはなかった。ショートのレギュラーである今宮健太に危機感を与えたという効果はあったかもしれないが、メジャーで実績のある選手でも大型の複数年契約はリスクが高いということを示した例と言えそうだ。
2位はシーズン途中に再入団となったデスパイネだ。ロッテ、ソフトバンクで通算184本塁打を誇るキューバの至宝も37歳となった今シーズンは20試合の出場でシングルヒット3本という寂しい結果に終わった。3位は今年来日したアストゥディーヨ。メジャーでショート以外の全ポジションを守った経験を持つユーティリティプレイヤーで、パンチ力のある打撃にも期待が高かったが、開幕からヒットが出ずに4月下旬には登録抹消。その後2度、一軍に昇格したが目立った活躍を見せることなくシーズンを終えた。
もう1人の外国人選手は楽天で2シーズン目となったギッテンスだ。右の大砲候補として期待されて入団したが、昨年は一軍初出場となった試合でスイングをした際に左手首を骨折。シーズン終盤に復帰したがホームラン0本に終わっている。今年もオープン戦では好調だったものの、相次ぐ故障で結局一度も一軍昇格することなくシーズンを終え、先日退団が発表された。昨シーズン終盤のプレーぶりを見ても残留となったことは疑問が残る判断だった。楽天では新外国人投手のバニュエロス(年俸1億円)も一軍で1試合の登板で防御率81.00と散々な成績だったが、二軍ではチーム3位の90回を投げて、ファームの投手陣を回すことには多少貢献していたと言えるだけに次点とした。