
プロ野球もオフシーズンとなったが、これから話題となることが多いのが契約更改だ。活躍すれば年俸も大幅アップするが、逆に成績が落ちれば容赦なく年俸も下がるのがプロ野球の世界である。また今年の年俸は昨年までの実績に基づいているが、当然その金額とはかけ離れた成績になることも少なくない。そこで今シーズン、年俸に対して驚きの好成績を上げた“コスパの良かった選手”と、逆に高額年俸ながら期待を裏切ることになった“コスパの悪かった選手”を5人ずつランキング形式で紹介したいと思う。今回はパ・リーグ編だ(文中の金額は推定)。
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■コスパの良かった選手ベスト5
1位:山下舜平大(オリックス・推定年俸700万円)
16試合9勝3敗0セーブ0ホールド 防御率1.61
2位:内星龍(楽天・推定年俸500万円)
53試合4勝2敗0セーブ7ホールド 防御率2.28
3位:渡辺翔太(楽天・推定年俸1000万円)
51試合8勝3敗1セーブ25ホールド 防御率2.40
4位:小郷裕哉(楽天・推定年俸850万円)
120試合102安打10本塁打49打点13盗塁 打率.262
5位:茶野篤政(オリックス・推定年俸240万円→500万円)
91試合74安打1本塁打23打点7盗塁 打率.237
※シーズン開幕前に支配下契約され、それに伴い年俸も増額
1位に選んだのは山下舜平大(オリックス)だ。昨年までは一軍出場がなかったが、山本由伸、宮城大弥がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場していた影響もあっていきなり開幕投手を任せられると、快投を続けていきなり5連勝(勝敗のつかなかった試合を挟む)をマーク。シーズン終盤に故障で離脱し、惜しくも二桁勝利を逃したものの、防御率1.61、奪三振率9.57という見事な成績を残し、新人王にも輝いた。投手としてのスケールの大きさは抜群で、山本がメジャーに移籍する見込みの来シーズンはエースとしての活躍が期待される。