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 たとえば、スタンプラリーだ。2022年から好評を博していたスタンプラリーは規模をさらに拡大し、埼玉、東京、愛知、大阪、福岡の全都市で開催。デジタルスタンプを集めたファンはスタンプ3個につきフォトカード1枚と交換できる。スタンプを獲得した場所を問わず、どの都市の引換所でも交換可能だ。

交換所に並ぶファンたち

 メンバーの等身大パネルの設置や館内装飾、BGMジャックといったさまざまなコラボ企画に加え、写真展も行われている。

 現在、SEVENTEENは全国ドームツアー中。11月24日は埼玉・ベルーナドームでの公演日だから、公演前に寄ったファンも多いのだろう。スーツケースを持つなど地方から遠征してきたらしいファンの姿も目立った。

記念撮影をするファンたち

 MIYASHITA PARKは渋谷の新名所であり、観光スポットとしても人気だ。パネルやポスターと記念撮影をしたり、推しのアーティストの楽曲が流れる中で食事を楽しんだり――観光も兼ねてファンダム体験ができることで、ファンの楽しみがより鮮やかになったように感じられた。

HYBE JAPAN CEOが語るメリット

 HYBE JAPAN CEOのハン・ヒョンロック氏は、「THE CITY」がもたらすだろうメリットについて、こう語った。

「コンサート商品売り場に朝から並び、公演を見て帰宅するというのが従来のコンサートの楽しみ方でした。しかし、アーティストのコンサート商品を事前決済・予約制にしたことで、会場で時間通りに引き取ることが可能になり、並ぶ時間が削減され、時間に余裕が生まれました。その時間を利用して、食事をしたり、別のスポットを訪れてそのアーティストの展示を見たりといった、コンサートに付随する複数のエンターテインメントを体験できるようになったのです」

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コンサート後はナイトアクアリウムへ