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「THE CITY」はファン体験を拡張させることに伴い、施設の来場や売り上げも増えることが予想される。また、街という大きな空間でアーティストの露出が増えることは、新たなファンを獲得するプロモーションとしても大いに有効だ。

「『THE CITY』の施策にはジェット機とのコラボといった大規模なものもあります。しかし、『THE CITY』は自社の収益を上げるためのプロジェクトというよりは、ファンが自分の応援するアーティストに対して誇りを持ち、より好きになってもらうためのもの。体験価値を高めてもらうことが一番の目的です」(ハン・ヒョンロック氏)

 今回の「THE CITY」のテーマは「#SEVENTEENと行こう」だ。

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コンサート後も楽しみは続く

 24日当日、夜の品川駅付近には、おそらく公演帰りだと思われるSEVENTEENのグッズを持ったファンが、楽しそうにマクセル アクアパーク品川に向かう姿も見られた。11月23・24日のベルーナドーム公演が行われた2日間、通常の営業時間後にアトラクションやライトアップフォトスポット、ザ スタジアムでのウォーターショーがSEVENTEENの楽曲を使用した空間で楽しめる「SEVENTEEN ‘FOLLOW’ THE CITY NIGHT AQUARIUM」が実施されていたのだ。

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 「THE CITY」はおもしろい。コンサートという一大イベントに連動して、さまざまな都市にさまざまな形でアーティストの存在が感じられれば、ファンの気持ちは高まりファンダムは拡大する。その体験はアーティストと都市、双方の発展にもつながるだろう。(ライター・小松香里)

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