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 ファンダムがいま、新しい局面を迎えている。BTSやSEVENTEENのレーベルを擁するグローバルエンターテインメント企業・HYBEが、2022年、コンサート連動型イベント「THE CITY」を立ち上げた。「都市型コンサートプレイパーク」をテーマに、コンサート開催前後にさまざまな都市でイベントを開催し、ファンの体験を拡張する。

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「SEVENTEEN」が渋谷の新名所に

 11月24日、東京・渋谷のRAYARD MIYASHITA PARKを訪れた。施設内の回廊などさまざまな場所に置かれているのは、韓国発の人気13人組グループ、SEVENTEENのメンバーの等身大パネルやポスターだ。流れてくるBGMも、もちろんSEVENTEENの楽曲だ。

 笑い合いながら、2人連れの女性がパネル前でポーズをとり、スマホで撮影し合っている。その後ろには順番を待っているらしい別の女性たちもいる。グッズを身につけているから、CARAT(SEVENTEENファンの呼称)なのだろう。多くのファンが訪れ、記念写真や交流を楽しんでいるようだ。夕方からは、SEVENTEENの埼玉・ベルーナドーム公演が行われる。

ポスターの前で足を止める人々

 これは、HYBE JAPANが仕掛けたコンサート連動型イベント、「THE CITY」のほんの一コマだ。

「THE CITY」は2022年4月に始まった。BTSのラスベガス単独公演に連動した「BTS PERMISSION TO DANCE THE CITY -LAS VEGAS-」では、計20万人を動員した公演の期間中に街中でBTSのPOP-UP STOREや写真展、レストランとのコラボ企画が開催され、計12万人以上が参加した。

 同年10月からSEVENTEENの日本ツアーと連動する形で、大阪・東京・名古屋3都市計46カ所でプログラムを展開。カフェとのコラボやラッピング特急列車、駅構内ジャック、写真展、キッチンカー等、多彩なプログラムにのべ約25万人が参加。多くの企業や団体が「THE CITY」に賛同し、来場や売り上げが通常時の200%を超えた施設もあった。

 そして現在、SEVENTEEN過去最大規模のドームツアーに連動して行われているのが、過去最大規模の「THE CITY」。冒頭の渋谷以外にも、埼玉、東京、名古屋、大阪、福岡で開催され、30社以上が参画し、70カ所以上でプログラムが楽しめる。

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都市をまたぐスタンプラリー