1940年の創部以来、「フェニックス(不死鳥)」の愛称で全国に名をとどろかせた名門・日本大学アメリカンフットボール部の廃部が決定した。11月29日、日刊スポーツ電子版が未明に「日大アメフト部廃部決定」との一報を出すと、大手メディアも続々と「廃部へ」という記事を配信した。
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「そもそも、世論が日本大学に強い違和感を覚えたのは、2018年のアメフト部反則タックル問題が発端でした。21年の日大背任事件では、理事だった井ノ口忠男氏が背任罪、理事長だった田中英寿氏が所得税法違反罪の疑いで逮捕されましたが、井ノ口氏はアメフト部の主将で、部のコーチを経て理事に就任しました。『日大のドン』と呼ばれた田中氏は元相撲部監督です。そして今年に入ってアメフト部の大麻汚染や覚せい剤使用が発覚し、現時点で3人の部員が逮捕されている。日大の不祥事は全て運動部が関係しているのです」(週刊誌記者)
背任事件の舞台ともなった日大の関連企業は、相撲部とアメフト部の卒業生を受け入れていたとの報道もあった。不祥事が続いたアメフト部の廃部は既定路線だったようだが、SNSでは「時すでに遅し」と冷ややかな投稿も目立つ。
なぜ日大ではここまで不祥事が繰り返されるのか。