金髪の神谷さんは、「商売ですから、お客様が第一で、自由をはき違えてはいけないと思っています」ときっぱりと話す。増渕さんも「髪が派手だとお客様の印象に残りやすいですから、より一層、接客を意識しないといけない」と、厳しい視線を忘れない。
とはいえ、ひとりの従業員の声をきっかけに一気に進んだ、身だしなみのルール緩和。
「意見を発信した従業員は、勇気があったということですよね」(増渕さん)
変わらなければ得ることのできなかったさまざまな“財産”を、会社も現場も実感している。
(AERA dot.編集部・國府田英之)