では、売却した時には投資枠はどうなるか。

「売却したぶんの枠は翌年以降に復活します。別の商品への投資に再利用できます」

現行のNISAとの関係は?

 もう一つ気になりそうなのは、現行のNISAで持っている商品が1月以降にどうなるかだ。板倉さんは言う。

「現行のNISA口座で投資ができるのは23年まで。新NISAのスタート後は、現行NISAと新NISAは別枠で管理されます。ですから、現行NISAで保有している商品を必ずしも売却する必要はなく、非課税期間が終了するまでは運用を続けることができます」

 現行のNISAを通じた保有分が、新NISAの投資枠に影響を与える心配もないという。例えば現在、現行NISAで100万円分の株や投信を持っていたとしても、新NISAで使える投資枠が100万円分減るということはない。

 現行NISAを使って投資をしている人は、現行NISAと新NISAのメリットも両方得られるということだ。

 ただし、現行NISAで保有している商品の非課税期間が終了すると、通常の課税口座に移すか、売却するか、どちらかを選ばなければならない。新NISAの口座にそのまま移すこと(「ロールオーバー」)は認められていないからだ。

「非課税期間が終了した時点で商品が値上がりしているような場合は、その利益に税金がかかります。売らずに持っていても、自動的に課税口座に移管され、移管した時点の価格が新たな取得価格(簿価)になります。利益が出ている場合には課税されます」

(AERAdot. 編集部・池田正史)

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