取扱商品が豊富で、手数料が安い金融機関を選ぶのがポイントだ

 さらに一定の手続きも必要になる。ネットや郵送を通じて変更前と変更先の両方の金融機関とやり取りしなければならない。ある程度の時間も手間もかかる。口座を開設する際には、あらかじめ調べたり考えたりしてから選んだほうが無難だ。

 板倉さんは「取扱商品が豊富で、手数料が安い金融機関を選ぶのがポイント。積み立てに応じてつくポイントも確認しましょう」と話す。

 そういった点に注目すると、おのずとネット証券会社に絞られてきそうだ。取引に応じてもらえるポイントは、自分がよく使うものかどうかも検討材料になるだろう。また積み立ての際に特定のクレジットカードを利用すると、ポイントの還元率が高くなったりするサービスもあるので確認してみよう。

 次に、NISA口座を使って始めた投資がうまくいき、株や投信が値上がりしたり、配当がもらえたりした場合に、利用できる投資枠がそのぶん減ってしまうようなことはないのだろうか。板倉さんは言う。

「ありません。投資枠は買った時点の購入額がベースになります。このためその後に得られた配当のぶんを投資枠から差し引かれることはありません。売却益も同じです。そもそも実際に売却しない限りは利益が確定しませんから、差し引かれることはありません」

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