1番ショート・高橋慶彦(.284、21本塁打、55打点)、2番ライト・山崎隆造(.275、7本塁打、43打点)、3番ファースト・長内孝(.254、19本塁打、58打点)、4番レフト・山本浩二(.276、27本塁打、78打点)、5番サード・衣笠祥雄(.205、24本塁打、59打点)、6番センター・長嶋清幸(.268、12本塁打、54打点)、7番セカンド・正田耕三(.288、1本塁打、11打点、小早川毅彦と併用)、8番捕手・達川光男(.274、9本塁打、46打点)。
主軸の山本、衣笠がともに39歳とあって、夏場の8月は26試合中3得点以下が18試合と貧打に苦しんだが、質量ともに充実した投手陣とリーグ一の守備率をバックに「相手より1点多く取れば勝ち」(阿南監督)のバランス型野球で頂点に上りつめた。
同年の優勝を手土産に山本が引退すると、翌87年はランスとジョンソンの両助っ人が加入。純血路線は2年で終わりを告げた。
近年は純国産打線で優勝したチームこそ見当たらないが、助っ人が非レギュラーの“準国産打線”で栄光を掴んだチームもある。
2002年の巨人は、新外国人のクレスポが打率.122、2本塁打、7打点と戦力にならず、140試合中133試合までが純国産のオーダーだった。
1番レフト・清水隆行(.314、14本塁打、58打点)、2番ショート・二岡智宏(.281、24本塁打、67打点)、3番ライト・高橋由伸(.306、17本塁打、53打点)、4番センター・松井秀喜(.334、50本塁打、107打点)、5番ファースト・清原和博(.318、12本塁打、33打点)、6番サード・江藤智(.242、18本塁打、56打点)、7番セカンド・仁志敏久(.244、8本塁打、42打点)、8番捕手・阿部慎之助(.298、18本塁打、73打点)。このほか、元木大介、斉藤宜之も準レギュラーとして、故障で55試合出場に終わった清原の穴を埋めた。その清原も日本シリーズでは2本塁打を放ち、西武を4タテしての日本一に貢献した。