「FA市場の目玉」山崎福也
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 今オフのFA市場で一番人気となっているのが、オリックスの山崎福也だ。巨人ソフトバンク、DeNA、ヤクルト日本ハムと争奪戦に5球団が参加する。宣言前に残留交渉を行ったオリックスを含め、6球団の争奪戦の様相を呈している。

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 スポーツ紙デスクは、その理由を以下のように分析する。

「先発左腕が不足している球団は多い。DeNAは今永昇太がメジャー挑戦、石田健大がFAで流出危機、バウアーも残留に向けて全力を注いでいますが去就は不透明です。先発の層が薄くなることが懸念されるなか、山崎福は補強ポイントに合致する。ヤクルトも3年連続で先発投手から2ケタ勝利投手が出ていない。V奪回に向けて即戦力投手は最大の補強ポイントです。セリーグの球団から人気が高いのは、投球だけでなく野手顔負けの打撃能力を兼ね備えていることも要因だと思います。ミート能力は目を見張るものがあり、『9番目の野手』として期待できる。今年の推定年俸は6000万円で人的補償がないことから、獲得のハードルが下がっている」

 オリックスの宿敵・ソフトバンクも獲得に乗り出している。エースの千賀滉大がメッツ移籍で抜けた穴は大きく、今季は2ケタ勝利を挙げた投手が有原航平のみ。石川柊太は4勝、東浜巨は6勝止まりで、42歳左腕の和田毅は8勝と奮闘したが負担を掛けさせたくない。FA交渉で山崎福に提示した条件面では、他球団より上回っていることが報じられている。

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巨人も獲得レースに参戦