「ようやくあの目ざわりなジジイを追い払えた。これからは、オレの時代だ!」
しかし、次の瞬間、不思議な力で建物が倒壊して彼は圧死しました。フロレンティウスの死でベネディクトゥスは呼び戻され、以後は平穏に暮らし、彼が創設したモンテ・カッシーノの修道院で西暦547年3月21日に、安らかに帰天しました。
ベネディクトゥスが定めた修道院の規則は、彼の創設したベネディクト会のみならず他の修道会でも広く採用され、以後、12世紀までヨーロッパで唯一の修道会規則となったことから、ベネディクトゥスは「西方修道院の父」と見なされました。
また、ベネディクトゥスの双子の妹スコラスティカも兄同様に霊的資質に恵まれ、モンテ・カッシーノ修道院の近くに女子修道院を創設し、聖人と認定されています。
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