

清涼院流水
プロフィール
清涼院流水(せいりょういん・りゅうすい)
1974年、兵庫県生まれ。作家。英訳者。「The BBB(作家の英語圏進出プロジェクト)」編集長。京都大学在学中、『コズミック』(講談社)で第2回メフィスト賞を受賞。以後、著作多数。TOEICテストで満点を5回獲得。2020年7月20日に受洗し、カトリック信徒となる。近著に『どろどろの聖書』『どろどろのキリスト教』(ともに朝日新書)など。
1974年、兵庫県生まれ。作家。英訳者。「The BBB(作家の英語圏進出プロジェクト)」編集長。京都大学在学中、『コズミック』(講談社)で第2回メフィスト賞を受賞。以後、著作多数。TOEICテストで満点を5回獲得。2020年7月20日に受洗し、カトリック信徒となる。近著に『どろどろの聖書』『どろどろのキリスト教』(ともに朝日新書)など。
清涼院流水の記事一覧





乳房を斬り落とされても元通り、喉に剣を突き刺しても平然 男の「憎」を奇跡で跳ね返した二人の聖女
キリスト教の迫害が続いていた3世紀、ローマ帝国領シチリア州の総督クィンティアヌスは、キリスト教を信仰する貴族の娘のアガタに求愛したが、受け入れられなかったため、さまざまな拷問を行った。どんな拷問にも屈さず殉教したアガタは、聖女として名を馳せた。時を超えてアガタの霊に母の病気を治してもらったルキアは、また強い信仰心で奇跡を起こし聖女となった。清涼院流水氏の新著『どろどろの聖人伝』(朝日新書)では、周囲のどろどろした愛憎劇に巻き込まれ、聖性を際立たせた聖人たちが紹介されている。同著から一部を抜粋、再編集し、時を超えて共鳴した二人の聖女を紹介する。




十字架で処刑中に“人生大逆転” キリストの言葉で天国行きが確定した「善良な強盗」
西暦30年4月7日、イエス・キリストはエルサレムの外れにあるゴルゴタの丘で、十字架に磔にされた。その時、共に磔刑をうけていた強盗のうちの一人が「お前が本当に救世主なら、自分と俺たちを救ってみせろ!」とイエスに汚い言葉を浴びせた。それを制したもう一人の強盗・ディスマスに、イエスが天国行きを確約したことで“例外的に”聖人認定され、のちに「善良な強盗」という称号で呼ばれることになった。強盗の罪を犯し処刑されながら、聖人となって人生を大逆転させた男は、歴史上ほかに見つけられない。清涼院流水氏の新著『どろどろの聖人伝』(朝日新書)では、さまざまな聖人伝の中で、磔になってからのイエス・キリストの奇跡についても書かれている。同著から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
