「〈aikoのライブと言えば、赤い幕〉みたいなことは大事にしてます。いつも来てくれる人も久しぶりの人も〈aikoのライブに来た〉と思ってほしいんですよね。たとえばデビュー当時にファンになってくれた方のなかには、〈育児でライブに行けない〉という場合もあるし、〈子供が大きくなったので、久々に行きます〉という人もいて。私のライブに来れば時代がバグるというか(笑)、〈そうそう、こんな感じだった!〉という気持ちになってくれたらなと。お祭りって、そうじゃないですか。大人になってお祭りに行くと子供の頃を思い出すし、〈射的か、なつかしいな〉って思ったり。私のライブもそういうのであってほしいんです。もちろん新しい曲もやるし、新しい演出を加えつつも、変わらないところは変わらないですね」
2024年1月から3月にかけてアリーナツアー「Love Like Pop vol.24」も決定。5年ぶりの大舞台でも、“変わらずして変わる”姿勢は変わらないようだ。
「今年のホールツアーで“曲が足りないな”と思ったんです。ライブをやっていて“ここで流れを変えるために、こういう曲があったらいいのにな”とか。アリーナツアーではいろんな時期の曲をやりたいし、新しいことにも挑戦したくて。自分に向き合いながら、お客さんがいろんな時代に戻れるようなライブにしたいです。しっかり乗り越えられたら、また一つ、自信につながるんじゃないかなと思います」
(森 朋之)
aiko / シンガー・ソングライター。1975年生まれ、大阪府出身。高校時代から作曲を始め、短大卒業後ラジオパーソナリティーなどの活動を経て、1997年にインディーズアルバム「astral box」を発表。1998年にシングル「あした」でメジャーデビューしてからは数々のヒット曲を世に送り出し、2000年には「NHK紅白歌合戦」に初出場。以降、今日までずっとトップアーティストとして活躍している。2023年11月22日に44thシングル「星の降る日に」を発売予定。さらにaikoがこれまでにリリースした全フルアルバムのアナログレコード化第三弾も同日に発売される。2024年1月からはアリーナツアー aiko Live Tour「Love Like Pop vol.24」のスタートが決まっている。