マイケル家の書斎
マイケル家のトルコ風呂

よそ者に寛容、適度な距離感

 マイケル氏はこの場所を選んだ理由についてこう話した。

「最初に訪れたとき、土地の雰囲気が気に入って滞在を延長しました。その後も数十回ここを訪れているうちに現地の人たちも親しくなり、たまたまいい物件に巡り合ったので移住を決めました。食べ物も良いし、物価は安い、現地の人はよそ者に対して非常に寛容で、困ったことがあると必ず手を差し伸べてくれます。かといって、近すぎる距離間でもなく、そのちょうど良さが心地がいいんでしょう。洞窟住居の生活は雰囲気もあるし、夏も冬も快適ですよ」

 筆者も3週間の滞在で、現地の人たちからのもてなしとともに、よそ者をそっと受け入れる風土に触れた。いつでも気にかけてくれるがお節介すぎず、困ったときは全力で助けてくれる安心感。マイケル氏が惹かれたこの絶妙な心地よさには心から共感できる。

 カッパドキア名物の気球も、観光地へと変わったこの土地も、もともとはよそ者を受け入れたことで生まれたもの。彼らの洞窟のように深い懐が、この土地の風土をつくっている。

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