野崎さんが亡くなる18日前に死んだ愛犬イブ。翌月に「お別れ会」を開く予定だった

 今月27日の裁判。遺産をめぐる民事訴訟でもあり、須藤被告が起訴された殺人事件とは直接の関係はないが、証言に立ったBさんは、

「和歌山県警に何度も聞かれた。家におったら、奥さん(須藤被告)から電話がかかってきて、『社長がおかしい』というのですぐに駆け付けた」「嫁さんが捕まったが謎が多い。真相を知りたい、解明してほしい」

 と事件の真相究明を求める証言もしていた。

 謎が多い「死」と、億単位の遺産争奪。野崎さんはあの世からどう見ているのだろうか。

(AERA dot.編集部・今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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