20年間疲弊してきたと告白

 こうしたなか、「Yahoo!ニュース エキスパート」(9月10日配信)に掲載されたインタビューが話題となった。そこでは“裏方”への強い興味を示していたからだ。

「インタビューでは『僕はもう出役としてはやり尽くした』と語っており、俳優やタレントとして表に出ることで心が疲弊し、疲れたと話していました。20年間そうした経験をしてきて、『もうこれ以上そこで疲弊したくない』とインタビューで語っていたのが印象的です。現在の城田さんは裏方志向が強く、今後は演出家として生きていく気持ちがあるのだと思います。本人は俳優に限界を感じていると言っていますが、時代劇でも爪痕を残せるほどの実力を持った俳優なだけに、彼の姿をまだまだドラマや映画で見たいというファンも多いでしょう。役者としても唯一無二の存在感を放つ城田さんを失うのは惜しいですね」(前出の週刊誌記者)

 芸能評論家の三杉武氏は、俳優としての城田についてこう評価する。

「城田さんといえば、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面役で注目を集めると、若手男性俳優集団『D-BOYS』に加入し、その中でも人気メンバーとして存在感を放ちました。06年に『純ブライド』で映画初主演を飾ると、その後『花ざかりの君たちへ』や『ROOKIES』などのヒットドラマに出演。中でも妻夫木聡さんが主演を務めた大河ドラマ『天地人』での真田幸村役は印象深いですね。最近でも、昨年1月公開の映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』では英語とスペイン語のセリフのみでスペインのマフィア役を演じ、観客を驚かせました。目鼻立ちのハッキリとした美形な顔立ちと長身は舞台映えしますし、近年はとくにミュージカルでの活躍が目立ちます。ルックスの良さばかりに目が行きがちですが、演技力や歌唱力も業界内でも高い評価を受けていますし、まだまだ俳優として活躍してほしいと思います」

 俳優・城田優の演技をまだ見たい人は多いはずだ。

(雛里美和)