「引き留めはありませんでした」
大島氏より2日早い、10月4日に同会を退会したのは「忍者」の元メンバー・志賀泰伸氏(55)。退会の理由をこう語る。
「10月3日に東山氏、ジュリー氏との面会した翌日、これはもう無理だと思って、グループLINEで『退会します』と伝えました。引き留めはありませんでした。実際、ボタンの掛け違いというか、いろんなことがあって、目指すところにズレが生じてきていたというのが実情です」
そして、複雑な胸中をこう明かす。
「当事者の会は、それぞれのメンバーが意思を持って活動していました。平本代表にしても、石丸副代表にしても、ジャニー氏から受けたトラウマや病気を患いながら、たぶん、命を削って戦っていると思うんです。当事者の会と、被害者それぞれが対立してもいけないと思っています」(志賀氏)
当事者の会が「金目当て」と報じられていることに関しては、こう語る。
「私は会社の役員をしておりますので、お金に困っているわけではありません。お金よりも、信念のために行動しています。エンターテインメント界をずっとリードし、席巻してきたジャニーズに生まれ変わってほしい。さらに芸能界全体をキレイにしていくために、どうやって芸能事務所が変わっていけばいいかを考えてほしい。広く言えば、日本全体の人権意識を高めたいんです。今の日本では、弱い者が叩きのめされて、吊るし上げられ、葬り去られている。こんな構図はなんとか変えなきゃいけない。それには法が変わったり、性被害の窓口ができたりと時間がかかるかもしれないけれど、取り組んでいきたいと思っているんです。ようやくここまで来たわけです。だから、お金を追及するばかりで、今のうねりをつぶしてはいけない。私は補償は後からついてくると思っています」(志賀氏)