ジャニー喜多川氏の性加害を告発してきた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」で退会者が相次いでいる。会員それぞれが目指す方向にズレが生じており、現在、同会は分裂の危機に陥っている。一体、会の内部で何が起こったのか。退会したメンバーと会の代表者それぞれの“言い分”を聞いた。
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1998年から2000年まで旧ジャニーズ事務所に所属し、KinKiKidsやV6のバックダンサーも務めた元ジャニーズJr.の大島幸広氏(38)は10月6日、「当事者の会」のメンバーに退会を伝えた。
「会とは方向性が違うように感じたので、グループLINEで『辞めます』と伝えました。平本淳也代表からは『今までありがとう』と言われました」
「当事者の会」の石丸志門副代表は7日、YouTubeチャンネル「Arc Times」のライブ配信に出演し、「一部からの誹謗(ひぼう)中傷で『金目当てか』と言われることが多々ありました。あえてここで言わせていただきたいのは、お金目当てです」と発言。大きな波紋を呼んだ。こうした方向性は大島氏の考えとは大きなズレがあるという。