説明する取締役の石井さん

二足歩行ロボットへの「進化」は

 初期ロットは5台で、受注から納入までは1年から1年半を見込んでいる。石井さんによると、外装はFRPなので好みの外観や色に変更できるという。

「お客様から『流線形にしてほしい』といった要望があれば、対応していくことも考えています」
 

細かい動きも可能な「手」

 アーカックスは今後、「ガンダム」のように二足歩行ロボットへ「進化」していくのだろうか。

「チャレンジしたいのは山々ですが、慎重な判断が必要だと考えています。二足歩行は見た目にはかっこいいのですが、乗っている人にはかなり大きな震動があります。歩く速度を相当遅くしなければなりませんし、転倒した際の危険性をどうクリアするか」

 と、石井さんは慎重な見方だ。

 ただ、将来的には車輪と脚移動を組み合わせた形はありうると、石井さんは語る。

「スポット的に歩き、高速で移動する際にはタイヤに切り替えるとか。どのような方法がベターな選択なのか、模索していきたい」
 

 ロボットアニメの世界を実現化したようなアーカックス。すごいと感じるか、「憧れのロボットキャラクターのイメージとは違う」とギャップを覚えるか。実物を見て楽しんでほしい。

(AERA dot.編集部・米倉昭仁)