NHKの「紅白歌合戦」でジャニーズ勢が何組出場するかに注目が集まる(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

“箱”が変われば取引を再開する企業も?

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏はジャニーズなき後のテレビ界をこう見ている。

「芸能界では常に水面下で激しいイス取りゲームが繰り広げられています。ジャニーズ事務所はこれまで長年にわたって音楽番組やドラマ、映画、CM、バラエティー、近年では情報番組やクイズ番組にも男性タレントを供給してきました。そのパワーが衰えて、席が空けば当然新たな需要が生まれることになり、チャンスを手にする男性タレントもいるでしょう。一方、自社で番組を制作している一部の大手芸能事務所にとっては、制作部門にも大きなチャンスとなるでしょう。ただし、ジャニーズ事務所はいまだに多くのファンを持つ人気タレントを多数抱えていますから、マネジメント業務を行う新会社が設立されて“箱”が変われば、その人材やコンテンツの魅力から再び積極的に取引を行う企業やメディアも出てくるでしょう。被害者救済を最優先にしつつ、どれだけ人材を確保し続けられるかも重要なポイントになりそうです」

 ジャニーズ事務所の終焉とともに、テレビで見る景色も一変しそうだ。

(藤原三星)

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