そして忘れてはならないのが、東京国際大だ。イェゴン・ヴィンセント、丹所健ら今春の箱根出走メンバー10人中5人が卒業したが、新たにチームに加わったケニア人留学生、リチャード・エティーリが“超強力"だ。来日間もない4月に10000mで従来の学生記録を12秒01も更新(27分06秒88)、5月には5000mでイェゴン・ヴィンセントが持っていた学生記録も一気に14秒98も更新(13分00秒17)した。その後もトラックで異次元の走りを見せ続けており、すでに新たな「史上最強」と呼ばれている。10月14日に行われる箱根予選会、その後の全日本、そして来春の箱根と、新たな“伝説"の誕生を大いに予感させている。

 出雲駅伝を見る限り、チームとしての完成度、充実度は駒澤大が頭一つ、抜けていることは間違いない。だが、それを追うチームも今後に浮上する材料は持っており、楽しみなルーキーや留学生もいる。まずは11月5日の全日本駅伝で、どの大学がチームとしての“精度"を高められるか。今年の大学駅伝界からも目が離せない。
 

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