膵がんは近年増加しているがんの一つで、高齢になるほど増える傾向があります。がんの発生部位別の死亡数は、肺、大腸、胃に次いで第4位。患者数は年々増えています。膵がんは早期発見がむずかしく、がんが見つかったときにはもう「手術できない」という段階になっていることも少なくありません。

【病院ランキング】膵がん手術数が多い病院全国1~40位はこちら(全4枚)

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は毎年、全国の病院の1年間の手術数を調査しており、創刊21年目を迎えた2023年版では、2021年1年間に実施された手術数のランキングを掲載しています。ここでは、「膵がん」の手術数の全国ランキングをお届けします。

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 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は手術数を指標とした病院選びガイドとして2003年に創刊し、今年は21年目となります。各種のがん、心臓病、脳疾患、首・腰など、治療法別に30種類の設問が異なる調査用紙を作成し、全国4000を超える病院に対し約2万6千枚を配布。2022年9月から23年1月までの調査期間に回答のあった病院を、全国、地方別にランキング化しています。のべ4845病院を掲載しています。

 今回紹介するのは「膵がん手術」。がんが見つかった段階で手術できるのは全体の3割程度です。膵がん全体の5年生存率は10%程度で、他のがんと比較して低いです。

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【取材した医師】
奈良県総合医療センター副院長 高 済峯 医師
順天堂大学順天堂医院 肝・胆・膵外科主任教授 齋浦明夫 医師

≪膵がん手術・全国ランキング≫

1位:国立がん研究センター中央病院(東京)/142件(前年1位、151件)

2位:がん研有明病院(東京)/137件(前年2位、132件)

3位:県立静岡がんセンター(静岡)/130件(前年3位、128件)

4位:愛知県がんセンター(愛知)/107件(前年19位、78件)

5位:大阪国際がんセンター(大阪)/106件(前年5位、107件)

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