リリーフ投手はセ・リーグではウェンデルケン(DeNA)、ターリー(広島)、パ・リーグではペルドモ(ロッテ)、オスナ(ソフトバンク)など、ここ1~2年の間に来日して大きな戦力となっている選手はいる。だが、打者や先発投手に絞ると際立った成績を残している選手は少ない。そんな状況で“奮闘”している選手は貴重な存在だ。
「サンタナ(ヤクルト)はチームが低迷する中で気持ちを切らさずにプレーした。ポランコ(ロッテ)は打線の中心となり、グリフィンとメンデス(ともに巨人)も1年目から安定感ある投球を続けた。4選手は数字以上に評価を高めた」(在京テレビ局スポーツ担当)
サンタナはセ・リーグ3位となる打率.300をマークし、ポランコは26本塁打でタイトル争いでトップに立っている。グリフィン、メンデスはともに勝ち星は伸びなかったものの、防御率2点台と安定感を発揮した(成績は10月3日終了時点)。
そして、「当たり」外国人選手を見つけ出すのが難しくなっている中、NPBで実績を残した選手が人気となるのは必然だ。オフの補強でも契約が切れる選手に関しては、他球団も目を光らせているだろう。
「外国人選手の多くは1年契約のためシーズンオフには移籍も可能となる。過去にも優勝に貢献したりタイトル争いに絡んだ年のオフに移籍した選手もいた。今後はそういった傾向がより強まることが予想されるため、球団側も選手と早めの下交渉をするようになっている」(在京球団編成担当者)
早々とBクラスが確定したヤクルトは今年が3年契約の2年目となるオスナの残留が既定路線。そして9月の早い段階でサンタナにも残留を打診することが明らかになった。巨人もグリフィン、メンデスに対して複数年契約を含めた残留交渉を行っていることが報じられた。CS争いを続けるロッテもポランコの引き留めが予想されている。
だが、現在所属するチーム以外の球団が好条件のオファーを出すことも考えられ、国内で助っ人の移籍が起こるとも考えられる。
「代理人にとっても今がチャンスなので積極的に動いている。外国人選手の活躍できる確率が下がっている今は完全な売り手市場。残留、移籍のどちらを選んでも条件の大幅アップは間違いない。信じられないような契約や移籍劇が起こる可能性もある」(スポーツマネージメント会社関係者)