近年、プロ野球では外国人選手が期待外れに終わるケースが目立っている。結果を残す助っ人を確保するのが過去に比べ難しくなっている中、今オフは既にNPBで実績のある選手の争奪戦になることも予想されている。
「優良な外国人選手獲得は本当に難しく、実力以上に性格や運が左右する場合もある。これまでもMLBにおける実績が十分であっても期待に程遠い結果に終わった選手がいたが、今年は過去に例のないほど酷かった」(球界OB)
「現役バリバリのメジャーリーガー」という触れ込みで来日しても全く活躍できずに終わる選手も少なくない。今季もメジャー通算130本塁打のフランコ(楽天)や、同41本塁打のアキーノ(中日)は大きな期待とともに来日したが……。
「楽天はAクラス入りを最後まで争っているがフランコが活躍がすればここまで苦労はしなかったはず。アキーノに至ってはシーズンのほとんどが二軍暮らし。両球団の外国人担当は頭が痛かったはず」(在京テレビ局スポーツ担当)
ここ最近、豊富な資金力を武器に積極的な補強が目立つソフトバンクも、外国人選手の投資は失敗となることが多い。今シーズン新加入のアストゥディーヨは全くの期待外れで、メジャーで実績十分のガルビスも化けることなく2年目のシーズンを終えようとしている。
「テストで獲得したホーキンスはともかくメジャーで経験豊富なアストゥディーヨとガルビスは想定外。投手でも阪神から移籍したガンケルがローテーションを守れなかった。抑えのオスナは素晴らしい活躍だが、外国人選手の費用対効果は最悪と言える」(ソフトバンク担当記者)
その他の球団を見渡してもシーズンを通じて二軍でプレーをする選手が多かった。
「大当たりの外国人はいなかったシーズン。平均点の成績ながらもシーズンを通じて試合出場機会が多かった選手が成功だったと言えるレベルです。ノイジー(阪神)やゴンザレス(オリックス)はその部分で優勝に貢献したと評価できるでしょう」(在京球団編成担当者)