2023年のJ1リーグ戦は、全18チームが34節中28節までを終え、残りは6試合となった。来季からの各カテゴリー「20チーム」統一のために今季のJ2降格は「1チーム」のみという中で、降格の危機に瀕している下位3チームの現状と残りカードを検証したい。
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現在、J2降格となる最下位に沈んでいるのが湘南(勝点21、得失点差-20)だ。4月1日の第6節でのシーズン2勝目から8月5日の第22節で3勝目を挙げるまで15試合未勝利(5分け10敗)と低迷。第27節で札幌に勝利して4勝目を挙げたが、最下位からは脱出できていない。
そして残り6試合は、C大阪(A)、京都(A)、神戸(H)、名古屋(H)、横浜FC(A)、FC東京(H)となっている。残りカードの今季対戦を振り返ると、C大阪(●0-2)、京都(●0-2)、神戸(●0-2)、名古屋(△2-2)、横浜FC(△2-2)、FC東京(△2-2)と勝利なし。特に現在首位の神戸、4位の名古屋と優勝を争う上位チームとの対戦は心が重い。
J1残留への大一番は11月25日の第33節・横浜FC戦になるが、それまでにどれだけ勝点を稼げるか。最終戦で当たるFC東京には昨季リーグ戦で2試合とも2対0の完勝、ルヴァン杯を含めても3勝1敗と相性が良く、今季も2対2の引き分け。最低でもJ1残留の可能性を残した状態で最終節を迎えたいところだ。
勝点1差の17位は、横浜FC(勝点22、得失点差-27)だ。開幕10戦未勝利(3分け7敗)のトンネルから抜け出した5月に3勝をマーク。だが6月以降は思うように勝点を伸ばせず。第22節で神戸に2対0、第25節では横浜FMを4対1で下す“波乱”を起こしたが、それ以外の試合では勝利できず、まだ危険ゾーンからは抜け出せていない。
そして残り6試合は、浦和(A)、FC東京(H)、札幌(A)、鳥栖(A)、湘南(H)、鹿島(A)となっている。残りカードの今季対戦成績は、浦和(△0-0)、FC東京(●1-3)、札幌(●1-4)、鳥栖(●1-2)、湘南(△2-2)、鹿島(●1-3)と湘南同様に勝利がなく、複数失点を喫した試合がほとんど。唯一無失点に抑えた浦和と次節で戦うが、現在の浦和は公式戦9試合負けなし(6勝3分け)と好調であり、このタイミングでは当たりたくなかった相手だ。