●エース井川が投手タイトルを総なめ(03年)

優勝パレードで手を振る星野仙一監督(手前)

 この年は井川慶が20勝、伊良部秀輝が13勝、トレイ・ムーアと下柳がそれぞれ10勝をあげ、チーム防御率リーグ1位の活躍を見せた。井川はこの年、最多勝、最優秀防御率、沢村賞、MVPとタイトルを総なめにした。

井川慶
伊良部秀輝

 打撃面では「第三次ダイナマイト打線」と呼ばれる強力打線で快進撃を続け、7月8日に優勝マジックを点灯させた。これはセ・リーグ史上最速(当時)だった。今岡が打率.340で首位打者、赤星が盗塁61個で盗塁王のタイトルを獲得した。矢野輝弘は捕手ながらも打率.328でリーグ3位の成績を残し、ベストナインに輝いている。

赤星憲広(中央)
星野監督と矢野輝弘(右)

 ちなみに、この年の優勝時、道頓堀川に5000人以上が飛び込み、1人が死亡する事故が起きている。そのため、次の阪神の優勝時には、川に飛びこませないためのバリケードが設けられるなどしている。

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85年優勝時 バース・掛布・岡田の「ニューダイナマイト打線」