Bクラスが確定した中日・立浪和義監督に逆風が吹いている。チームの成績はもちろんだが、“前近代的”な言動にも批判が集まっている。
中日は9月10日の巨人戦(東京ドーム)で敗戦したことで3年連続Bクラスが決まった。球団史上初の2年連続最下位の可能性も高く、爆発し始めたファンの不満は立浪監督に向けられ始めた。
SNS上では10日の試合後に東京ドームで撮影された動画が話題に。立浪監督に対して複数のファンが罵声を浴びせてる中、淡々と立ち去った姿が映っている。
「現役時代からの爽やかなイメージもあり、チームに新風を巻き起こし革命をもたらしてくれると信じていた。しかし結果が出ないばかりではなく、一貫性のない采配が目立つ。昭和時代を彷彿させる言動も多く大きな失望感が生まれた。可愛さ余って……のような状態になっている」
現役引退後は毎年のように監督待望論が巻き起こり、就任後はファン、関係者の多くが大きな期待を寄せていたが……。
「低迷してはいるが将来性を感じる若手選手はいる。本来なら中長期的視点に立って立浪監督をサポートしなくてはいけない。しかし随所で表面化する不可解な言動に不信感を抱く人が多いのかもしれない」(中日OB)
ファンからは「選手はおもちゃじゃねえぞ」という激しい罵声まで飛んだ。それだけ周囲が納得できないようなことが目立ち始めている。顕著なのは8月25日DeNA戦(バンテリンドーム)、プロ3年目の左腕・近藤廉の「晒し投げ」だった。
2対8と中日6点ビハインドの9回、4番手で登板した近藤は2死から最後のアウトをなかなか取れず。1回62球を投げて10失点、被安打8、四死球5と散々な投球となったが、立浪監督が投手交代に動くことはなかった。
「『勝ちパターンの投手しかいなかった』と立浪監督が言うのも理解できるが野手を投げさせることもできた。投手からすれば一刻も早く交代して欲しかったはず。様々な意見がありますが近藤の精神面が心配」(在京球団編成担当)