「学生皇族らしい清楚で品のある装い」と皇室ファッション評論家の石原裕子さん=9月5日、東京駅、読者提供

袖を主役にしたファッション

 ロイヤルファミリーとファストファッションと聞いて頭に浮かぶのは、英国王室キャサリン妃結婚式の翌日、スペイン初のファストファッションとして知られる「ZARA(ザラ)」の6000円台のワンピースを着用して、話題をさらった。

 キャサリン妃は、公務の場でも王室御用達であるハイブランドと「ZARA」や「MANGO(マンゴ)」といったファストファッションをうまく取り合わせ、ファストファッションのワンピースやジャケットを上手に着回す。

 キャサリン妃が着用したファストファッションの商品は、またたく間に完売。「ファストファッションの女王」とも言われている。
 

 庶民的な横顔を見せることで好感度を上げた英国王室だが、ファストファッションを取り入れた愛子さまのコーディネートを石原さんはどうみるか。

「大学生の愛子さまにとって、ファストファッションは決して遠い存在ではありません。トレンドを上手に取り入れ安価に作られた服はお友だちも着ているはずですし、興味をお持ちでしょう」

 今は袖を主役にしたファッションが流行中だという。愛子さまは今回、ふんわりとしたフリルの袖と、エレガントで足さばきが良いアコーディオンプリーツのシックな濃紺のワンピースで、大人びた雰囲気を出している。そしてシンプルにひとつ結びに束ねたヘアスタイルは愛子さまがご静養でたっぷりリラックスしていたことが伝わる。

「今回に限らず、愛子さまの装いを拝見しますと肌の露出や身体のラインを出すことはひかえ、学生の皇族らしい清潔感と品のある装いであると思います」

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