予想最高気温が35度以上の日は臨時休園にしている東京都豊島区立「としまキッズパーク」。連日の猛暑で開園できない日が続いた(撮影/写真映像部・上田泰世)
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 連日、厳しい暑さが続いた今夏。万一のときに備え、熱中症警戒アラート発令時に「熱中症保険」に加入する人が目立ったという。AERA 2023年9月11日号より。

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 熱中症の治療や入院をした人に、「お見舞い金」などを支給する新サービスを導入する保険会社が相次いでいる。

 昨年4月から「熱中症保険」のサービスを開始したのは「PayPay保険サービス」。キャッシュレス決済サービス「PayPay」のアプリで1日100円から加入できる「熱中症お見舞い金」が人気を集めている。今年の加入件数は約5万4千件(8月27日現在)。今年は熱中症警戒アラート発令時や、梅雨明け宣言時に加入者の増加が目立ったという。午前9時までに申し込むと、当日午前10時から保障が開始されるため、猛暑日に加入件数が増える傾向も。

「『今日外出予定ができたから加入しておこう』『熱中症警戒アラートが発令されたから加入しておこう』といったケースが考えられます」(同社広報部)

 加入者の約半数が、子どもや配偶者、親など家族のために契約しているという。

「子どもの部活動に備えたり、遠方に住む高齢の家族のために加入したりするケースが多いようです」(同)

 熱中症保険のニーズは今後も高まることが予想されるが、熱中症にかからないよう予防することが最も大切、と同社の担当者は強調する。

「熱中症保険のお見舞い金は、『お守り』としての役割があるのではないかと考えています」

(編集部・渡辺豪)

AERA 2023年9月11日号より抜粋

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