人前で自分のことを話すとか発表するというのも、実はかなりエンジンをかけないとできない行動です。一段階ギアをあげるとか、エンジンを回していくような作業が必要になる。エンジンが回る過程で、エンジンと涙腺が繋がっている人がいてもおかしくない、と僕は考えています。感情のコントロールができていないわけではなく、できた上できっと勝手に涙が出てくる。違うパターンだと、本当に怒った時に笑っちゃう人とかもいるし、エンジンが回転しきった時に起こるミラクルってどの人もある気がします。

 役者を目指すあなたが、そのこととどう向き合っていくか。とても興味があります。

 自分にとっての夢ややりたいことを目指すうえで致命的に足を引っ張るもの、その人にしかわからない障害物は、あればあるほどその人の「いい意味での癖」を引き出してくれると思うからです。天才性を持っている人は、どこかに致命的な傷を持っている人が多い、とも感じます。

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