「肉眼で外を見るのとは全然違いますね。コックピットのシートに座って、目の前に並んだモニターに外の映像が映し出されると、搭乗型ロボット感が100倍になる感じです。初めてやってみたときは、おーっと声が上がるほどでした。そこはやはりチャレンジしてよかったと考えています」

 二足歩行ロボットに進化する可能性についてはどうだろうか。

「二足歩行にチャレンジしたい、という気持ちはもちろんありますが、やはり人が乗るということに対して、転倒しないような安定性をどう確保するのか、という課題があります。さらに、乗って楽しめるか、という課題もある。かなり動作が遅くなるうえに、振動も大きいですから。見るぶんには二足歩行のロボットはカッコいいですが、それに乗る、ということについては慎重に議論する必要があると考えています」

 アーカックスの一般公開は10月23日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるJAPAN MOBILITY SHOW 2023(旧・東京モーターショー)で行われる予定だ。

(AERA dot.編集部・米倉昭仁)