鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、大根仁監督の作品について。
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2023年夏の映画。「インディ・ジョーンズ」から始まり、宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」、トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」新作、「トランスフォーマー/ビースト覚醒」と大作は映画館で結構見ましたが、その夏映画で、僕がナンバー1だと声を大にして言いたい映画が「しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜」だ。
今回は、「クレヨンしんちゃん」初となる3DCGアニメーション作品。ドラえもんの3DCG作品「STAND BY MEドラえもん」は大ヒットしたが、正直、初めてクレしんの3DCGと聞いて、「ドラえもん」のそれがヒットしたから、今度は、クレしんね、としか思ってなかった。「STAND BY MEドラえもん」がドラえもんのエピソード0的なものだったので、今回もそんな感じかなと思っていた。
でも、ある時、今回の脚本・監督が大根仁さんだと聞き、期待値が上がった。大根仁監督と言えば、「モテキ」や「バクマン」、最近だとテレビドラマ「エルピス」など、僕は大好きだ。
大根監督は監督だけじゃなく、自身で脚本を書く時も多いのですが、そこも期待値が上がった。
見た結果、最高だったと言いたい。クレしんの映画と言えば「オトナ帝国の逆襲」と「アッパレ! 戦国大合戦」の二作が大人も泣けるととても評判になった。が、大人も泣ける作品ではあったのだが、子供にとっては大人すぎるという意見があったのも事実。
今回の作品は、大人も子供も笑えて、そして大人も子供も泣けると思う。
あらすじを一応説明すると、ノストラダムスの隣町に住んでいたヌスットラダマスが(この時点で笑ってしまったが)「20と23が並ぶ年に天から2つの光が降り、世界に混乱がもたらされる」という予言を残した。そして西暦2023年の夏、宇宙から白と黒の2つの光が地球に降り注ぎ、しんのすけに白い光が命中。エスパーとして覚醒する。そして、もう一方の黒い光を浴びた男・非理谷充(ひりや・みつる)もまた、エスパーとなった。