たかまつなな(左)と泉健太氏

子ども政策、教育改革に力を入れる

――子育てお金を割いていくということですか?

 子ども政策にもっと力を入れなければいけないというのが立憲民主党ですし、児童手当を増やすのは僕らも言ってきたことですが、高等教育は無償化をちゃんとやる予算を付けないといけない。いまだに卒業時点で数百万円の“借金”をしている若者が多い。そうなると、若者は物を買ったり自分に投資をしたりすることができず、縮こまって生きていかなきゃいけないわけです。

 若い人たちの待遇についても、最近ようやくいくつかの企業で初任給をボンと上げる機運が出てきたのはいい動きだと思うんですけど、非正規雇用の人と正規雇用の人の有配偶者率には、歴然とした差がある。僕らが訴える子ども・若者支援というのは、児童手当の引き上げだけではなくて、高等教育の無償化と給食費の無償化、そして非正規の正規化。これが大事だと訴えています。

維新は自民より急進的な政党

――日本維新の会が、先の参議院選挙の比例代表区で立憲民主党の票を抜いたことはけっこう衝撃的でした。維新が野党第1党になる可能性も高いと思いますが、維新との違いを教えてください。

 もともと維新の会は、大阪の自民党の青年部的なところから、ある種クーデターというか分派して生まれた政党です。例えば去年の参院選のときだと、核共有の話を出してきましたよね。日本が核を共有するということは、日本周辺まで危険にするもので、立憲民主党としては採用しないという結論が出ています。自民党でも去年議論をして「核共有はさすがに暴論だよね」となりました。でも、維新は「核共有を掲げます」ということですから、僕らからすると自民党の向こうの丘にいるような、自民党よりもかなり大胆で急進的なことを言っている政党だと思っています。

立憲民主党に存在意義はあるのか

――ちょっとおうかがいしづらいんですが、今の立憲民主党の存在意義ってどこにあると思いますか。事前に周りに意見を聞いたら、存在意義がないのではという意見がすごく多かったのです。権力を監視するなら共産党があるし、現実的な政策提言なら国民民主党、維新があるし、政権交代できるきざしもありません。

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「選挙に勝つことしか考えない議員ばかり」(たかまつ)