たかまつななと泉健太氏

若者とちゃんと対話するために

――若者の中で政治が自分たちに向いてくれていないという思いはすごくあると思います。例えば、シルバー民主主義はどうしたら解消できると思いますか。

 政治全体を変えるために、政治家が街頭でビラを配るときに、大人だけに配るのをやめませんかっていう話です。本当は(ビラを)もらいたい若者がいるのに、政治家によっては、制服を着ている若者に渡さないで、次の大人に渡そうとする人がいるわけです。これは大間違いだと思っていて、それで若者が社会人になった途端に「どうもこんにちは」って渡すような政治家は、そもそも若い人たちの方を向いていない。まず政治家が若者と真剣に向き合うことが大事です。

 あと、主権者教育としていくつかの県議会でやっているのは、各会派から1人ずつ集まって学校に行って、県議会とは何かみたいなことを語る。私立学校で、政党の公開討論会をやって模擬投票をするときに、僕らも必死にアピールするんです。こういうことは、政治家を鍛える上でとても大事だし、若い人たちとちゃんと対話をする意味でも大事だと思います。

――最後に、立憲民主党への陳情などを含めて、自分たちをこう使ってくださいみたいなものがあれば教えてください。

 Twitterで「#立憲ボイス」というのがあって、これは僕も見ています。誰でも立憲民主党に意見が言えますので、ぜひそれを皆さん使ってください。国会に来て具体的に教えてとか、オンラインで一回やりとりして教えてとか、そういうことをできる時代なので、感度がある政治家かどうか、皆さんに選んでいただけたらと思いますね。

(取材・構成/たかまつなな

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たかまつなな

たかまつなな

株式会社 笑下村塾代表取締役。1993年神奈川県横浜市生まれ。若者の政治参加が専門。主権者教育と若者議会を広めるべく、時事YouTuberとして、政治や教育現場を中心に取材し、若者に社会問題を分かりやすく伝える。株式会社笑下村塾を18歳選挙権をきっかけに設立し、出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs」などを全国の学校や企業、自治体に届ける。著書に『政治の絵本』(弘文堂)『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』(くもん出版)がある。

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